techicon:初心者からわかる車とバイクのメンテナンス

Spark Plug

其弐


 

 

 

 

スパーク・プラグの熱価

 

プラグの熱価とは、プラグが受ける熱を発散する度合いを指します。

この熱を発散する度合いの大きいプラグを高熱価型(冷え型・コールドタイプ)プラグ、熱の発散する度合いの小さいプラグを低熱価型(焼け型・ホットタイプ)プラグと呼んでいます。

 

プラグには使用上、下限温度として自己清浄温度があり、上限温度としてプレイグニション温度という制約があります。

中心電極の温度が450℃〜950℃の間にあって、初めてその機能が完全に発揮されます。

 

プラグは右のグラフの様な温度特性をもっています。

 

低熱価型プラグは低速で自己清浄温度に達しますが、その分プレイグニション温度に達する車速も低いです。

 

逆に、高熱価型プラグはある程度の車速が出ないと自己清浄温度に達しませんが、プレイグニション温度にもなかなか達することがありません。

 

 

  スパーク・プラグの温度特性グラフ

理想のプラグとしては、低速から高速までのあらゆる使用条件に耐えることが望ましいのですが、広範囲の使用条件に合わせることは非常に難しいので標準的な使用範囲での熱特性を可能な限り広くすることが求められています。

プラグの中には中心電極に銅を挿入して熱伝導率を良くするなどの改良がされているものもあります。

 


 

 

熱価を左右する要因

 

 

プラグの熱放散とその割合を示したものが右の図の様な経路で行われています。

 

自己清浄温度が450℃、プレイグニション温度が950℃というのは、右の図の『ここ。』と書かれている部分のことです。

プラグにとって重要なのは、この『ここ。』の部分の温度で、これはシリンダ内の燃焼ガスの温度とプラグの設計によって左右されます。

 

プラグの中心電極の温度は、右の図の様な経路で外部に逃げる熱の絶対量によって変わりますが、これに関係のある要因として・・・

 

●ガイシと電極の熱伝導率

●火炎にさらされる部分の表面積

●外気にさらされる部分の表面積

●ガス・ポケットの形状・容積

 

の、4つが上げられます。

ガス・ポケットの形状・容積の違いは→高熱価型プラグと低熱価型プラグの構造的な違いの図を参照して下さい。

 

  スパーク・プラグの熱放散経路