techicon:初心者からわかる車とバイクのメンテナンス

其弐

エンジン・オイルの働き

 


 

 

 

 

エンジン・オイルの働き

1)減摩作用

物体が接触しながら相対的に運動すると、その接触面には摩擦が発生します。

潤滑剤は、この接触面に油膜を作ることによって摩擦を少なくします。

 

2)冷却作用

摩擦のあるところには、摩擦熱が発生する。潤滑剤は、この摩擦熱を取り去り冷却します。

オイルは、その温度が125〜130℃以上なると、急激に潤滑性を失うようになります。

通常オイルは85℃を越えないのが望ましいです。

 

3)緩衝作用(かんしょう)

ボール・ベアリング、ローラ・ベアリング及びギヤなどのように点接触又は線接触で集中した力を受けるものでは、その接触部に非常に大きな圧力が加わります

このように局部的に大きな圧力を長い間受けていると、磨耗や損傷の原因となります。潤滑剤は、この様な場合、圧力を分散させると共に衝撃を吸収する働きをします。

 

4)防錆作用(ぼうせい)

潤滑剤は、金属の表面に薄い油膜を作り、空気や水分などが金属に直接触れないようにして錆の発生を防いでいます。

 

5)密封作用

エンジンやコンプレッサなどのシリンダとピストンとの気密は、ピストン・リングで行っていますが、潤滑剤がシリンダとピストンとピストン・リングとの隙間に入り込むことによって気密を更に良くしています。

 

6)清浄作用

エンジン・オイルのように循環する潤滑剤は、ごみや金属粉などを分散浮遊させて油路に堆積(たいせき)しないようにしています。

オイル缶の横に印刷されているマークの意味。

APIサービスシンボル(ドーナツマーク)

「ドーナツマーク」として知られる「APIサービスシンボル」です。

ドーナツの上半分はAPIサービス分類で、エンジンに対する性能を示しています。

中央は、オイルの粘度を示すSAE表示で、図では10W-30となっています。

また、下半分は、省燃費性を示しています。この確認が出来ないオイルは、この部分が空白になります。

 

LSACマーク(スターバーストマーク)

ILSAC(潤滑油国際基準化および認定委員会)による「スターバーストマーク」です。

この表示があるエンジン・オイルは、ILSAC 最新規格に合致していることを示しています。

なお、省燃費性はAPI規格の場合には付加的性能ですが、ILSAC GF-3は基本エンジン保護性能と省燃費性を同時に要求しています。

 

 

オイルの劣化と交換時期

 オイルの劣化は、オイル自身の燃焼や、燃焼ガスの吹き抜けの中に含まれる不完全燃焼生成物としてのカーボン腐食性物質外気からのごみ摩擦部分からの金属粉などの混入、使用時間及び温度上昇によって自然に発生する酸化などによって促進されるものと考えられてます。

オイルの劣化によりエンジン内部の金属の各しゅう動部分にたいして、オイルの機能がきちんと働かなくなるとや磨耗によりエンジンの不具合が発生してしまいます。

そればかりか金属同士が摩擦で動きが悪くなり気が付かないうちにアクセルを多く踏むようになって、「燃費が悪くなってた」なんてことにもなります。

この為、規定の時期又は走行距離ごとに交換する必要があります。

目安としては、3000Km〜4000Km。ほとんど車に乗らないひとでも、オイルは酸化により劣化するので5ヶ月か6ヶ月毎に交換したほうがいいです。

 

 

 


 

前へもどる   メンテナンスのトップへもどる   次へ進む

 

■インデックスへもどる■